top of page

呼吸器内科

前期研修

呼吸器内科研修の目的

 呼吸器という臓器は、機能が低下すれば直ちに命に関わる事態を生じる重要臓器です。その診療のためのアイテム、スキルには様々なものがありますが、基本は聴診をはじめとした身体所見の把握、そして胸部エックス線写真を読影することから始まります。極めて古典的な手法ですが、ゴールが存在しない、奥の深い技と知識が要求される部分です。また古典的であるからこそ、如何なる現場でも利用可能なアイテムであると同時に、如何なる診療科においても、避けて通ることができないものでもあります。正常な胸部エックス線写真を何千枚みるよりも、異常のある写真を50枚、100枚みておくことが、どのように異常を見つけるか、その異常陰影に対してどうアプローチすべきか、という医師にとって必須の技能に直結します。

 その他にも呼吸器内科では、肺炎の抗菌薬をどう選択するか、喘息発作の治療や呼吸不全患者の呼吸管理はどのように行うか、緩和医療の中で疼痛や呼吸困難などのコントロールをどうするかなど、医師であれば誰でも身につけておきたい領域について、幅広い研修が行えるようになっています。

 また、シミュレーターを使った気管支鏡研修、胸部エックス線読影の勉強会なども定期的に行っています。興味が有れば積極的に参加して下さい。

呼吸器内科研修の特徴

 将来、内科系・外科系、個人クリニック・地域基幹病院、どのような施設でもどのような立場でも、臨床医を続ける限り、呼吸器内科で研修した知識と技術はあなたの診療を助けます。

呼吸器内科研修プログラムの概要

 Common disease としての呼吸器疾患から、より専門的な呼吸器疾患、集中治療域での呼吸器疾患など、それぞれのニーズに応じたプログラムを構築できます。

 2年目の研修期間における具体的な経験目標は以下の通りです。

  1. 胸部の画像診断を実践する。

  2. 肺機能検査の解釈を学ぶ。

  3. 呼吸器感染症の診断と治療を実践する。

  4. びまん性肺疾患の診断と治療を実践する。

  5. 気管支喘息の発作に対する治療と長期管理を実践する。

  6. 肺癌の内科的治療を実践する。

  7. 急性・慢性呼吸不全の人工呼吸管理を学ぶ。

  8. 他の疾患との関わりを学ぶ。

bottom of page