総合内科 前期研修「1年目」

◇総合内科研修の目的

当大学病院における前期研修では、全員が2年間の研修中に、総合内科を2ヶ月間、ローテーションします、病棟チーム、この中で内科専門医を指導医とする医療体制の中で、臨床医として患者の全人的ケアをチームの中で実践するために、内科一般領域の総合的能力の基礎を習得することを目的とします。

◇総合内科研修の特徴

1)全人的な医療

大学病院における診療は高度な専門性が必要とされ、これまで臓器別に専門診療がなされてきました。しかし、高齢化社会に伴い疾病構造は多様化しており、特定の専門科の疾患だけでなく、複数の疾患や問題点を有することもまれではありません。さらに全身疾患のために複数の科にまたがって診療をする必要が生じています。そのため、総合内科では大学ならではの高い専門性と総合的な診療を行うことを目標としています。

2)内科救急を含めたプライマリーケア

当科における外来部門では上気道炎、肺炎、尿路感染症などの比較的一般的な感染症症例、甲状腺機能異常などの内分泌疾患、高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病の継続的治療から、他院で診断が確定していない不明熱などの多様な疾患に対応しています。総合内科外来では、診断するだけでなく、総合内科病棟チームで引き続き加療を行っています。また、総合内科の外来は当院救命救急センターと隣接しており、夜間の1次2次の内科救急患者や救急車で来院した内科系の重症患者の治療も担当しています。総合内科の2ヶ月間の研修中には、病棟で時間をかけて診断、治療を行う疾患から急性期に緊急的な疾患まで、広い範囲の Common Disease を診療することができます。研修医が当直で経験したケースを後で振り返るカンファレンスも定期的に行っています。

3)EBMを基盤とする医療

当科では、EBMを基盤とした医療を大切にしています。指導医も経験だけに頼るのではなく、EBMを取り入れた診療を行っています。EBMを基盤としたスタンダードの医療を学び、実践することは、患者に対し有益であるだけでなく、自分たちの診療能力の向上につながります。EBMを基盤としたスタンダードの医療の実践のため、UpToDate や Pubmed などを積極的に活用しています。

4)ICU研修

2年間の研修の間に、選択でICUチームをローテーションすることができます。
ICUに入室する、敗血症、ショック、心不全、呼吸不全などの内科系重症疾患症例をICU専属の指導医のもとで研修します。呼吸器の管理の仕方、循環器薬の使用方法、重症感染症に対する抗菌薬の使い方などを習得できます。

◇総合内科研修プログラム概要

前期研修2年間にのうち2ヶ月間、総合内科の病棟チームに配属されます。
  病棟では、指導医2人、臨床助手(後期研修医1年)、前期研修医の4名でチームを組み、上級医の指導を受けながら診療実践します。担当する入院症例は Common disease を中心に、呼吸器疾患30%、感染症14%、腎代謝疾患14%、神経疾患11%、消化器疾患10%、循環器疾患7%、血液疾患5%、リウマチ疾患4%などです。
 ICUチームでは指導医3人、臨床助手3年目とチームを組み、内科重症症例に対し医療を実践します。上級医の指導のもとに、呼吸管理、循環器薬・抗生剤などの使用法、ICU におけるベッドサイドの処置を習得、実践します。
2年間の研修の間に、選択でICUチームをローテーションすることができます。
ICUに入室する、敗血症、ショック、心不全、呼吸不全などの内科系重症疾患症例をICU専属の指導医のもとで研修します。呼吸器の管理の仕方、循環器薬の使用方法、重症感染症に対する抗菌薬の使い方などを習得できます。

経験目標(病棟チーム)

  1. 患者の医療面接、身体所見、診断、治療をチームの一員として実践できる。
  2. 医療チームの一員として、医師、看護師、検査技師などと診療を実践できる。
  3. 必要に応じて適切な時期に各専門家のコンサルテーションを仰ぐことができる。
  4. 肺炎、尿路感染症などの一般的な感染症の診断、治療を上級医の指導のもとに実践できる。
  5. 内科 Common Disease に対して、診断にいたる臨床検査の計画を、上級医の指導のもとに構築できる。
  6. 胸腔穿刺、骨髄穿刺、髄液検査、中心静脈穿刺などベッドサイドの処置を上級医の指導のもと、実践できる。
  7. 入院患者または患者家族に対して、臨床経過の説明ができる。
  8. 入院患者の退院後の治療計画について構築できる。
  9. EBM に基づいたスタンダードの医療を実践できる。

経験目標(ICUチーム)

  1. 患者の医療面接、身体所見、診断、治療をチームの一員として実践できる。
  2. 医療チームの一員として、医師、看護師、検査技師などと診療を実践できる。
  3. 必要に応じて適切な時期に各専門家のコンサルテーションを仰ぐことができる。
  4. ICUにおける重症呼吸不全患者の呼吸機管理を上級医のもとで実践できる。
  5. ICUにおける重症患者に対する、循環作動薬の適応、使用法について説明できる。
  6. ICUにおける重症患者に対する栄養管理について説明できる。
  7. ICUにおける重症患者に対する鎮静・鎮痛の管理について説明できる。
  8. ICUにおける重症感染症患者に対する抗菌薬の使い方について説明できる。
  9. ICUにおける重症患者の家族に対して精神的ケア・病状説明が実践できる。
  10. ICUにおける重症患者に対して、EBMに基づいたスタンダードな医療を実践できる。
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