■科の構成

教授/2名  准教授/2名  講師/3名  助教/6名  大学院/2名

■出向先・関連病院

東海大学医学部付属八王子病院(教授1名、 講師1名、 助手1名)
海老名総合病院(講師1名、助教2名)、小澤病院(助教3名)
秦野赤十字病院(准教授1名、助教1名、臨床助手1名)、厚木佐藤病院(助教3名)
伊勢原協同病院(講師1名、助教3名)、国立がん研究センター(助教1名)

■認定医/専門医、指導医の数(出向先・関連病院等も含めた合計)

日本内科学会認定医
日本内科学会専門医
日本造血細胞移植学会認定医
日本内科学会指導医
14 名
  5 名
  4 名
  5 名
日本血液学会専門医
日本血液学会指導医
日本臨床腫瘍学会専門医
  8 名
  6 名
  3 名

■メインスタッフ

安藤 潔
(あんどう きよし)
教授
再生医学センター長
外来化学療法センター長
日本内科学会専門医・指導医
日本血液学会専門医・指導医
日本臨床腫瘍学会薬物療法専門医
日本造血細胞移植学会認定医
川田 浩志
(かわだ ひろし)
教授 日本内科学会専門医・指導医
日本血液学会専門医・指導医
小川 吉明
(おがわ よしあき)
准教授・
診療科長
日本内科学会専門医・指導医
白杉 由香理
(しらすぎ ゆかり)
准教授 日本内科学会専門医・指導医
日本血液学会専門医・指導医
日本臨床腫瘍学会薬物療法専門医
吉場 史朗
(よしば ふみあき)
講師・
輸血室長
日本輸血・細胞治療学会認定医
大間知 謙
(おおまち けん)
講師・
教室幹事
日本内科学会専門医・指導医
日本血液学会専門医・指導医
鬼塚 真仁
(おにづか まこと)
講師 日本内科学会認定医
日本血液学会専門医・指導医
日本造血細胞移植学会認定医

■診療体制

 当科の診療圏は神奈川県西部のみならず静岡県東部にまでおよびます。当科における新規患者数と疾患の頻度から考えると、100 万人規模の診療圏をカバーしているものと推測され、本来は稀少疾患であるはずの血液疾患の診療を数多く経験することができます。対象疾患は白血病や悪性リンパ腫のような悪性疾患に限らず、再生不良性貧血のような造血障害、血友病などの凝固系疾患など血液領域全般に渡ります。全国でも有数の症例数を誇り、がん化学療法、免疫抑制療法、その他の支持療法を網羅的に学べます。造血幹細胞移植に関しては、2014年10月に本邦で5施設しかない造血幹細胞移植推進拠点病院に選定されており、造血器疾患に対して最先端の移植治療が数多く行われております。
 当科は、チーム診療の体制で病棟の診療を行っております。各チームとも3 名程度で構成されており、助教以上の指導のもとに、臨床助手・大学院生、研修医の組み合わせをひとつの単位として診療を行っております。また、クリニカルクラークシップに基づき、医学部生も診療チームに所属し、臨床トレーニングを実践しております。指導医によるアドバイスを聞くだけでなく、自らが考えて診療を行い、更に後輩である研修医、医学部生を指導していただきます。指導医から学んだことを消化した上で自らの考えや体験を後輩に伝えることは、自己レビューにも役立つはずです。

■教育体制

 当科では、高度な先進医療を提供すると共にアカデミズムに裏付けられた医療を実践するため、新患カンファレンス、教授回診前の入院患者カンファレンス、造血細胞移植カンファレンスなどにより個々の事例について全員で議論し、患者情報を共有しております。また、大学院生、臨床助手を中心とした論文抄読会も定期的に催し、EBM の根幹である論文の批判的吟味を行い、日々の診療に反映することでEBM を実践しております。院内では、がん診療に関わる複数の科の合同で臨床腫瘍カンファレンスが定期的に催されておりますが、化学療法のspecialist である血液内科はそこでも中心的な役割を担っております。
造血細胞移植カンファレンスでは、様々な医療者(血液内科医、小児科医、精神科医、移植コーディネーター、看護師、リハビリテーション科、臨床検査技師、薬剤師)とディスカッションをすることで、多業種によるチーム医療と重篤な症例に対する多様な診療を学ぶことができます。その他にも検査部門と合同で、血液形態カンファレンスのような教育的カンファレンスも行っており、それらを通じて日本血液学会専門医、日本臨床腫瘍学会薬物療法専門医の取得も可能となります。
 血液疾患には合併症が多く、感染症の治療や循環動態の管理など内科全般に通じている必要があります。
血液疾患の診療を通して、内科医として必要なトレーニングを積むことも可能となります。大学病院では症例が偏るため、内科医としてのキャリアに不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。当科では数多くの患者の診療を行うため、当院へ入院できないような場合に備えて近隣に複数の関連施設と提携しております。そこへは助教以上の指導医、臨床助手をローテーションで派遣しております。大学病院以上に血液疾患以外のcommon disease の診療も必要となるため、偏らない内科医としての経験を積むことが可能となります。一定年数で医師を循環させており、また、定期的に関連施設を含めた合同カンファレンスも行っているため、決して孤立することなく学ぶことが可能です。

■研究体制

 教室では、大学院生を含め複数のスタッフが造血幹細胞研究、再生医学研究、白血病研究を行っています。また、ゲノム多様性解析センターと共同で、造血幹細胞移植合併症の発症要因を遺伝子レベルで明らかにしています。研究成果は、日本血液学会や日本臨床腫瘍学会などの国内の学会だけでなく、米国血液学会や国際実験血液学会などで発表しております。また、これらは質の高いpeer review 誌にも掲載され、大学院生は確実に学位を取得しています。このような基礎研究だけでなく、多数のcase report、自験例の解析なども学会や論文へ報告しております。

過去5 年間に発表した主なpeer review journal

Acta Haematologica, , Ann Hematol, Ann Oncol, Biol Bone Marrow Transplant, Blood, Bone Marrow Transplant, Br J Haematol, Cancer Sci, Cell Adhension & Migration, Clinical Immunology, Exp Hematol, Hematologica, Immunogenetics, Immunogenetics, Int J Hematol, J Clin Exp Hematol, J Clin Oncol, J stroke cerebrovasc. dis, Leuk Lymphoma, Leukemia Res, Nucleic Acid Research, Pathology International, PLoS ONE, Proc Nat Acad Sci, Stem cell

EBM の実践は現代医療において不可欠なものとなっておりますが、創造は容易ではありません。当科は、日本の臨床腫瘍学、白血病の治療・研究の中心を担っているJapan Clinical Oncology Group (JCOG)、Japan Adult Leukemia Study Group (JALSG) に所属し、その他にも多施設共同の臨床試験に参加しております。
 単に臨床試験に参加するのみでなく、JCOG で現在行われている第3 相試験の事務局を担い、また、JALSG のプロトコール検討委員会にも加わっており、日本の白血病・悪性リンパ腫診療のエビデンス創造に深く関わっております。大学病院のmission のひとつに、新薬の開発があります。当科では新規薬剤の開発治験も数多く行っており、我が国のがん治療の発展に大きく貢献しています。また、当科では、「がん臨床研究室」部門が常時1 名のCRC と8 名のデータ・マネージャーの体勢で治験のみならず臨床試験を完全支援しており、効率のよい業務が可能となっております。これらへ参加することで、EBM の創造を実感していただけると思います。

■将来展望

all-round な血液内科医に加え化学療法、造血幹細胞移植、臨床試験、基礎研究のspecialist へ

 当科では、年間100 例を超える悪性リンパ腫、約20 例の急性白血病の新規患者の診療、約40-50 例の同種造血幹細胞移植を行っております。その他の血液疾患を含め年間のべ300 〜 400 例もの治療を行っているため、日本血液学会専門医の取得も容易となります。
それだけでなく、化学療法、造血幹細胞移植、臨床試験、基礎研究といった、より深い領域のspecialist への道も選択可能です。
 従来我が国には「臨床腫瘍学」という学問領域がなかったことが問題視されております。その結果、「がん難民」などという言葉も聞かれるようになりました。これらの問題を解決すべく、平成19 年度より文部科学省により「がんプロフェッショナル養成プラン」が開始されました。東海大学も学会基準に準拠した養成プランを持ち、臨床腫瘍医の育成を進めております。
大学院・がんトランスレーショナルリサーチ研究者養成コースを選択することで、がん領域における基礎研究はもちろん、血液疾患以外に各種固形がんの化学療法についても学ぶことができ、日本臨床腫瘍学会薬物療法専門医取得が可能となります。

東海大学医学部内科学系
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