内科専門研修プログラム(東海大内科プログラム)

東海大学医学部付属病院(神奈川県伊勢原市)は、特定機能病院、地域がん診療連携拠点病院として様々な高度医療を提供すると同時に、高度救命救急センター・大規模集中治療室を有し、神奈川県湘南西部〜県西地域における急性期医療の中核的医療機関としての役割を担っており、広域救急搬送システムである神奈川県ドクターヘリの運用医療機関でもあります。

東海大学医学部付属病院では従来から、4ヶ月間の総合内科研修と2ヶ月間の集中治療室研修を必須とし、大学病院ならではの高度専門医療とジェネラルな内科診療、急性期医療と慢性期疾患の診療を同時に経験できる、独自の内科専門研修プログラムを行ってきました。2018年度からはさらに、後期研修医の目指すキャリアに合わせた自由度の高い研修ができるように工夫をこらした東海大学医学部付属病院 内科専門研修プログラム(東海大内科プログラム)を設計いたしました。

※日本内科学会・専門医機構での審査中の暫定案 

◇東海大内科プログラムの3つの特色

  • 複数の研修コースから選択可能
    • 内科全般をじっくり研修したい
    • 専門領域の知識・技能を早く身につけたい
    • 研究にも取り組みたい
  • 初期研修とはひと味違うローテーション研修
    • 基本コース(2ヶ月)と応用コース(4-6ヶ月)
  • 連携病院での研修が可能
    • 大学病院から連携病院へ
    • 連携病院から大学病院へ

◇特色1. 複数の研修コース

本プログラムは専攻医が抱く専門医像や将来の希望に合わせて以下の5つのコース、①内科基本コース、②総合内科重点コース、③たすきがけコースⅠ(基幹施設中心型)、④たすきがけコースⅡ(連携施設中心型)、⑤ハイブリッド大学院コースを準備しています。また、コース選択後も条件を満たせば他のコースへの移行も認められます。
 プログラム参加時点で総合内科、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、血液・腫瘍内科、リウマチ内科、神経内科、腎内分泌代謝内科のいずれかのsubspecialty診療科に所属することが原則ですが、どの領域を選ぶか未定でたすきがけコースⅠ、Ⅱを選択する場合には、内科学系所属として研修することも可能です。

グラフ

  • タイプA: 必修なし
  • タイプB: 総合内科4ヶ月+ICU 2ヶ月が必修
  • タイプC: 総合内科またはICU 2ヶ月が必修

①内科基本コース

内科の各領域を偏りなく学ぶことを目的としたコースです。総合内科、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、血液・腫瘍内科、リウマチ内科、神経内科、腎内分泌代謝内科を2〜6カ月ずつ選択し、2年次までの24ヶ月間でローテーションします。3年次は総合内科においてさらに内科全般の研修を継続するか、各subspecialty診療科での専門領域の研修を行います。
 このコースは地域医療でのかかりつけ医や高度な総合内科(generality)の専門医を目指す専攻医は勿論のこと、特定のsubspecialtyを目指してそれに関連する領域を重点的に研修したい専攻医にも向いています。
 2年次のローテーション期間と3年次のsubspecialty領域研修期間中に、合計1年間(少なくとも半年間)は連携施設にて研修を行います。ローテートする診療科・連携施設、およびその時期については指導医と相談しながら決定し、研修委員会に申請の上で承認を受けてください。

②総合内科重点コース

研修1年目に総合内科研修4ヵ月とICU研修2カ月を必修としてローテートすることで幅広い領域の疾患をより早く経験できるコースです。1年目の残り6ヶ月間は総合内科、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、血液・腫瘍内科、リウマチ内科、神経内科、腎内分泌代謝内科から選択し2〜6カ月ずつローテートします。2~3年目は各subspecialty診療科で、より高度の総合内科あるいは専門領域の研修を行います。総合内科研修を重視してきた従来の東海大学医学部付属病院の研修プログラムで、幅広い内科領域の研修を効率的に行うことが可能です。
 1年目にローテートする診療科については、所属するsubspecialty診療科の診療科長・教授と相談しながら決定し、研修委員会に申請してください。

③たすきがけコースⅠ(基幹施設中心型)

1年目に総合内科、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、血液・腫瘍内科、リウマチ内科、神経内科、腎内分泌代謝内科を2〜6カ月ずつ選択し、ローテートします。2年目に連携施設(後述)において1年間の内科研修を行った後、3年目は東海大学医学部付属病院で総合内科あるいはsubspecialty領域の専門研修を行います。
 一つの連携施設において1年間継続して研修することで、当該連携施設における医療の担い手として特にコモンディジーズについては基幹施設における研修以上に診療を任される機会が増え、自立した内科専門医となるための訓練となることが期待されます。所属するsubspecialty診療科の診療科長・教授と相談した上で、2年目の専門研修を希望する連携施設を専門研修1年目の9月までに研修委員会に申請してください。研修委員会が地域医療レベルの維持にも配慮して研修施設を決定し、プログラム管理委員会の承認を得て決定されます。

④たすきがけコースⅡ(連携施設中心型)

連携施設での研修を重視したプログラムで、1年目と3年目は連携施設での研修を行います。2年目に東海大学医学部付属病院の総合内科、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、血液・腫瘍内科、リウマチ内科、神経内科、腎内分泌代謝内科から選択し2〜6カ月ずつローテートします。そのうち総合内科あるいはICU研修2ヶ月間は必修です。
 このコースは地域医療の担い手であるかかりつけ医を目指す専攻医が主な対象となりますが、研修終了後にsubspecialty領域の専門研修や大学院への進学を希望することも可能です。
 このコースを希望する方は、東海大学医学部付属病院と連携施設の両方での採用手続きの必要がありますので、ご注意ください。

⑤ハイブリッド大学院コース

大学院へ進む人材への配慮が医学研究の推進にとって必要であることを鑑み、東海大学医学部付属病院と同大学院医学研究科は2009年から臨床研修/大学院コースを設置していました。本プログラムにおいても大学病院としての特性と役割を活かしてハイブリッド大学院コースを設置し、専門研修と研究の両立を希望する医師へも配慮しています。このコースを選択した場合には、大学院生であっても4年間にわたって給与が支給されます。但し、専攻医の修了要件は同一であるため、他のコースと異なり4年間のプログラムとなります。
 研修1・2年次の2年間は、内科基本コースあるいは総合内科重点コースと同様にタイプAもしくはタイプBのローテーション研修を選択すると同時に、夜間の大学院講義で必修・選択科目を履修します。研修3・4年次はsubspecialty領域の専門研修を1年間行う他に、研究に専念する期間を1年間設け、学位申請に必要な研究および論文作成を行います。研究期間は研修1あるいは2年次とすることも可能ですが、その場合にも研修4年次修了時までに主担当医として45疾患群以上を経験・登録すること、29症例の病歴要約をすべて記載・登録することが必要です。
 2年次以降に合計1年間(少なくとも半年間)は連携施設にて研修を行います。ローテートする診療科・連携施設、およびその時期については指導医と相談しながら決定し、研修委員会に申請の上で承認を受けてください。
 内科基本コース・総合内科重点コースの2・3年次、たすきがけコースTの3年次からこのコースに移ることも可能です。この場合に内科専門研修が修了した後は、subspecialty研修を継続しながら大学院課程の修了を目指すことになります。

◇特色2. 初期研修とはひと味違うローテーション研修

東海大学医学部付属病院でのローテート研修は1領域あたり最低2ヶ月間で、それによってその領域での必修疾患の経験が可能です。さらに1領域を4〜6カ月間ローテートすることでより幅広い分野(総合内科の感染症チームなど)あるいは高度な内容・技能(超音波検査や内視鏡検査など)の研修が可能となります。診療科毎に複数の研修オプションを提供しており、あなたの将来のキャリアに有益な技術を習得したり、内科専門医取得後のサブスペシャリティ研修・専門医取得を目指すためにも有利です。
 さらにそれを組み合わせることで、例えば、呼吸器内科、消化器内科、血液・腫瘍内科に加えて乳腺内分泌外科を研修することでがん化学療法の幅広い経験を積むことも可能です。自分の目指す医師像に合わせて、独自のプログラムを作成してください。
 詳細は各subspecialty領域のページをご覧ください。

◇特色3. 連携病院での研修が可能

今回のプログラム改訂の最大のポイントは、2つのたすきがけコースの設定です。これにより、自身の医師としての実力を市中病院での臨床の中で試してみたい、ジェネラルな内科医療をしっかり身につけてから専門領域を選びたい、という希望にも応えられるようにいたしました。東海大内科プログラムでは、8つの連携病院から選択することが可能です。

<伊勢原協同病院>

神奈川県伊勢原市に位置し、二次救急病院として対応可能な救急患者さんを積極的に受け入れ東海大学医学部付属病院(三次救急)と病病連携を行っている病院です。また、回復期リハビリテーション病棟や緩和ケア病棟を備えており、在宅医療への支援や保健医療との連携による予防医療についても経験することが可能です。

<海老名総合病院>

海老名市をはじめ近隣の座間市、綾瀬市などの神奈川県県央エリアで急性期医療を担っている医療機関で、平成29年4月には救命救急センターの設置を予定しています。一方で、併設する海老名メディカルプラザにおいて、コモンディジーズを中心とした外来診療、在宅診療を経験することが可能です。

<小田原市立病院>

神奈川県の県西地域における基幹病院として、急性期医療及び高度医療に取り組んでいまる医療機関です。また、地域がん診療連携拠点病院としての機能を有しているため、今後さらに重要性が増すがん診療含め、幅広い内科専門研修が可能です。

<相模原協同病院>

神奈川県相模原市に位置し、がん診療拠点病院、地域医療支援病院、災害医療拠点病院などの認定を受け、市民病院的な性質も具備している医療機関です。年間約6000台の救急搬送受入実績があり、また各科の隔たりもないため、多くの幅広い症例数を厳しくも楽しい研修期間のうちに経験することができます。

<諏訪中央病院>

長野県茅野市にあり、茅野市・諏訪市・原村の3自治体組合が運営する360床の地方中規模病院で、長野県の諏訪医療圏(2次医療圏)を支えている医療機関です。先進医療だけではなく、回復期リハビリ病棟でのケアや慢性疾患に対する外来診療、通院ができない場合には訪問診療・往診をし、シームレスで患者や家族の生活に寄り添う医療を行っています。

<東名厚木病院>

神奈川県厚木市地域に密着した地域支援医療病院としての機能を果たしており、救急車は年間4500台程度受け入れている医療機関です。一方で、併設したとうめい厚木クリニック(特別連携施設)において訪問診療を行っており、在宅医療にも数多く関わることができます。

<秦野赤十字病院>

神奈川県湘南西部に位置する秦野市の地域医療を担う病院として、救急医療や継続的な医療、高齢者医療や緩和医療を赤十字理念に基づいて実施しており、循環器、腎臓、血液、神経および救急分野で専門研修が可能である医療機関です。

<平塚市民病院>

神奈川県湘南西部エリア、特に平塚市において高度急性期、急性期だけでなく回復期の患者さんや多くの疾患を抱える高齢者まで、市民病院ならではの幅広い患者層を対象に多くの疾患のさまざまな時点での診療を経験することができる医療機関です。320列CTやIVR-CTなどの先進機器に加えて、新棟開設に伴い最新鋭のリナックも設置され、県指定がん連携拠点病院として高度ながん診療体制も整っています。

たすきがけコースⅠ、Ⅱの定員

たすきがけコースⅠ(基幹施設重点型) 5名程度
  たすきがけコースⅡ(連携施設重点型) 5名程度

東海大学医学部付属病院内科で、ご自分の目指すキャリアに合ったテーラーメイドのプログラムで研修してみませんか。

東海大学医学部内科学系
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