循環器内科
インタビュー
若手医師からのメッセージ
私は2022年10月に東海大学循環器内科へ入局させていただきました。2012年に帝京大学を卒業し、初期研修から7年間、三井記念病院で循環器全般と虚血性心疾患のカテーテル治療を含むトレーニングを積み、その後3年半をアメリカのメリーランド州にある心臓血管病理の研究所、CVPath Instituteで研究者として過ごしました。現在は医師として13年目を迎え、心臓および下肢動脈のカテーテル治療と心臓血管病理の研究室であるCVHillsで剖検検体の病理研究や動物実験を行っています。私は目の前で倒れた患者さんを助けられる医師になりたいという思いから、学生時代から循環器を志望し、研修先も循環器内科医になる為に選びました。病理医の道も検討していたため、心臓血管病理の研究の機会を頂けた事は、私にとってとても幸運なことでした。留学先でお世話になった鳥居翔先生から東海大学の魅力を伺い、入局することを決めました。東海大学における心臓血管病理の研究が、CVPathと同レベルで行われていたことが決め手でした。
中途での入局という立場から、外部からの視点も交えて、東海大学循環器内科についてお話しをさせていただきます。入局して最初に感じたことは、医局の雰囲気がとても良いことでした。ありふれた意見のように聞こえるかもしれませんが、この医局の最大の利点であると私は感じています。若手からベテランまでがチームを組んで患者を診察することで、若手の教育から中堅のトレーニング、ベテランの知識のアップデートまで、皆が学びやすい環境が整っており、留学経験者や産休、育休明けなど、ブランクのある先生方にはとても安心感があると思います。2024年4月から働き方改革が始まりましたが、夜勤明けの帰宅、休暇の取りやすさなど、私生活への配慮もあり、働きやすい環境でした。それでも経験できる症例数は豊富であり、各種専門医の取得にも困りません。私も入局後に循環器専門医を取得し、近いうちにCVITや高血圧専門医の取得を目指しています。また、キャリアアップを目指して学位取得をされる先生方も多く、私も入局後に東海大学の学位を取得する機会をいただくことができました。学術的な観点では、入局1年目である医師3年目の先生や初期研修医、さらには医学部の学生でさえ積極的に学会発表や論文執筆に取り組める環境が整っていることに感銘を受けました。若手のやる気や積極性が素晴らしいだけでなく、その背後には上級医の先生方の面倒見の良さがあります。この指導体制が学会発表や論文執筆の実績を生み出すことで、当科へ興味を持っていただき、国内外から留学生として学びにきていただける先生方も多くいらっしゃいます。循環器内科に興味のある学生や研修医の方、そしてスキルアップや業績向上を目指す先生方、東海大学循環器内科でご一緒できる日を楽しみにお待ちしております。
助教 佐藤 優
私は2020年に日本大学を卒業後、東海大学医学部付属病院にて初期研修を修了したのち2022年4月に東海大学循環器内科に入局致しました。
自大学を離れての研修に不安を感じておりましたが、東海大学病院全体の雰囲気として出身大学の垣根なく教育を受けられる環境であり、また症例もcommon diseaseから大学病院ならではの重症疾患まで豊富に経験でき、とても恵まれた環境で2年間の初期研修を過ごすことができたと実感しております。その2年間の中で自分が当院の循環器内科への入局を決心した理由についてお話しさせていただきます。
当院には多くの科にわたって、若手に対して教育熱心で、また患者さんに対しての寄り添う姿勢を見せてくださるような上級医がいらっしゃり、漠然と内科を希望していた自分の進路決定はすごく悩ましく時間がかかりました。その中で当科への入局を決めたのは、まず患者さんの診療にあたって、若手からベテランの先生までで組まれたチームの中で意見を出し合い、ベストの治療を選択する体制がとても新鮮で魅力的に感じたからです。若手に実践を積ませつつフィードバックも充実している当科の環境下で後期研修を積みたいと考えました。次に女性としてのキャリアプランという点で、当科には様々な領域で活躍される女性循環器内科医の先輩方がおられ自分の将来を考える上でとてもイメージがつきやすかったのも大きな理由でした。そして最大の理由は心エコーとの出会いでした。比較的非侵襲的な検査で血行動態が予測できること、また弁膜症治療などにおいては術中エコー評価でより効果的な治療へ誘導しているエコー医の姿にとても感銘を受け入局を決心致しました。現在は後期研修3年目として、common diseaseから希少疾患まで幅広く研修できる当院で循環器領域全般を研修しつつ、エコー医として患者さんをより良くできるような循環器内科医になるために日々研鑽を積んでおります。
当科は技術面でも患者さんへの寄り添い方でも背中を追いたくなる先輩方で溢れており、また臨床だけでなく学会発表等の学術面でも豊富な経験ができる恵まれた環境だと日々実感しております。興味をお持ちの学生さんや研修医の皆様はぜひ一度、見学に来て当科の雰囲気だけでも一緒に感じていただけたら幸いです。心よりお待ちしております!
臨床助手 橋本佳穂