脳神経内科
後期研修
高齢社会に伴い脳血管障害や認知症、パーキンソン病などの神経変性疾患の患者が近年、増加傾向にあります。また、頭痛やてんかんなどのCommon diseasesなどは日常一般的に遭遇する疾患であります。東海大学脳神経内科は、これら全ての神経内科疾患を網羅し、それぞれの疾患分野において学会発表などを通じて、最先端の研究、治療を行い、国内外で高い評価を受けております。
研修の特徴
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東海大学脳神経内科では、脳血管障害、神経変性疾患、免疫性神経疾患、認知症、末梢神経疾患、筋疾患、頭痛、てんかん、神経感染症など神経内科領域の疾患を幅広く扱っており、大学病院の神経内科としては日本有数の症例数を誇ります。
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希望に応じて、脳血管撮影、筋電図、経食道心臓超音波、パーキンソン病治療、遺伝外来などの専門的研修も選択できます。
主要疾患診療実績
付属病院年間入院患者数 749名(2023年1月~ 2023年12月の延べ人数)
主要疾患の内訳
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脳血管障害(主に脳梗塞) 358 例
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脊髄・脊椎疾患 6例
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てんかん 77例
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脳炎・髄膜炎 22例
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神経変性疾患 16例
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認知症 8例
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筋萎縮性側索硬化症 22例
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多発性硬化症 ・視神経脊髄炎関連疾患 67例
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末梢神経障害( 含むギランバレー症候群) 27例
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重症筋無力症 29例
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筋疾患 12例
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パーキンソン病 35例
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代謝性疾患・中毒 3例
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クロイツフェルト・ヤコブ病 2例
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その他 65例
4-5年目の到達目標
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部位診断、鑑別診断を念頭においた神経診察が実践できる。
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代表的な神経疾患の診断と治療方針を理解し、実践できる。
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CT、MRI、SPECT、頸動脈超音波、経食道心臓超音波、神経筋超音波検査などの神経画像所見を読影できる。
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脳脊髄液検査の実践および所見の解釈ができる。
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脳波、誘発電位、筋電図の適応を理解し、所見の評価ができる。
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筋生検、神経生検、腹壁脂肪生検の手技を習得する。
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パーキンソン病症例におけるディバイス治療の適応を判断出来る。
臨床研修カリキュラム
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臨床助手1年目は総合内科6ヶ月間、当科6ヶ月間(最大)での研修。
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2年目は伊勢原、3年目は伊勢原、八王子のいずれかの施設で研修を受ける。
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病棟研修は診療チームに配属され、神経学会指導医の指導の下で研修を受ける。
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入院患者は平均10~15例、年間約150例程度の症例が経験できる。
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臨床研修と平行して、脳波、筋電図、パーキンソン病、脳血管撮影、経食道心臓超音波および遺伝外来を希望に応じて研修できる。
週間スケジュール
第2,第4土曜日,日曜はOn call体制
研修機関としての指定
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日本神経学会認定教育施設(伊勢原、八王子)
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日本神経学会認定准教育施設(徳洲会湘南大磯病院)
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同教育関連施設(東京)
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日本脳卒中学会認定教育施設(伊勢原)
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臨床遺伝専門医制度研修施設(伊勢原)
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日本頭痛学会認定教育施設(伊勢原、八王子)
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日本認知症学会認定教育施設(伊勢原、徳洲会湘南大磯病院)
研修プログラム終了後の進路
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本研修を修了した者は、原則として東海大学医学部職員(助教)として採用
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勤務先:付属病院(伊勢原、八王子)、神奈川・都内教育関連施設のいずれか
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希望により国内・外への留学、派遣など可(期間、場所などについては要相談)