■科の構成

教授/1名  准教授/2名  講師/2名  助教/4名  臨床助手/8名

■出向先・関連病院

東海大学医学部付属東京病院
(教授1名、准教授1名、助教1名)
東海大学医学部付属八王子病院
(教授1名、講師1名、助教1名)
東海大学医学部付属大磯病院
(臨床教授1名、講師1名、助教3名)
伊勢原協同病院(助教1名)
国立病院機構 相模原病院(助教1名)

■認定医/専門医、指導医の数(出向先・関連病院等も含めた合計)

日本内科学会認定内科医
日本内科学会総合内科専門医
日本内科学会指導医
日本呼吸器学会専門医
日本呼吸器学会指導医
日本アレルギー学会専門医
日本アレルギー学会指導医
24 名
  8 名
14 名
15 名
  6 名
  6 名
  2 名
日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
日本呼吸器内視鏡学会気管支指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本睡眠学会睡眠医療認定医
日本禁煙学会認定指導医
  5 名
  2 名
  9 名
  1 名
  2 名

■メインスタッフ

浅野 浩一郎
(あさの こういちろう)
教授
診療科長
副病院長
日本内科学会認定内科医・指導医
日本呼吸器学会専門医・指導医
日本アレルギー学会専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
青木 琢也
(あおき たくや)
准教授 日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本呼吸器学会専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本睡眠学会睡眠医療認定医
小熊 剛
(おぐま つよし)
准教授 日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本呼吸器学会専門医・指導医
日本アレルギー学会専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
端山 直樹
(はやま なおき)
講師
9A病棟医長
日本内科学会認定内科医・指導医
日本呼吸器学会専門医・指導医
日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
新美 京子
(にいみ きょうこ)
講師 日本内科学会認定内科医・指導医、日本呼吸器学会専門医
日本アレルギー学会専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医

■診療体制

1.東海大学医学部付属病院の特色

東海大学医学部付属病院では、各診療科には決まった数の病床がなく、空いている病床があればどの診療科の患者でも入院するため、病床稼働率は常時ほぼ100%です。それに加えて100床近いICU・HCU等の急性期病床が稼働して多くの急性期患者を受け入れています。これは医師、看護師やその他のメディカルスタッフ、事務系職員の間での強い連携があることの裏付けでもあります。

2.呼吸器内科の病棟診療チームと多職種連携

上記のような環境の中で呼吸器内科にも毎週20−30名の患者さんが入院してきますが、2つの病棟チームで対応することで、個々の医師に過剰な負担がかからないようにしつつ、患者さんへの速やかな対応が可能となっています。個々のチームは10年以上の臨床経験をもつチーフ1名、患者さんの直接の担当医となる助教・後期研修医3-4名、初期研修医1−2名から構成されています。さらに看護師、病棟薬剤師、病棟栄養士、在宅医療への橋渡しをする外来看護師やMSWも含めて、病棟でのチーム医療に積極的に取り組んでいるのも特徴です。

3.臨床現場からの学び

若手も講師以上のスタッフも臨床が大好きなメンバーが揃っています。大学病院だけに診断や治療が難しい症例も集まってきますが、そのような症例にも最新の情報や様々な症例の経験があるスタッフが力を合わせてベストの解決策を見いだそうと努力します。こういった日々の取り組みの中で数多くの新しい発見があり、それが新たな研究テーマにもなっています。
また、スタッフは教えることも大好きですので、研修医からの質問にはいくらでも答えてくれるはずです。ただ百聞は一見にしかず、です。呼吸器内科医としての実力をつけるには実際に症例を経験することに勝るものはありません。その点でもバリエーション豊富な症例を経験できることが東海大学医学部付属病院呼吸器内科で働いていることの魅力です。

4.信頼できる仲間と働く

患者さんを診ることが好きで、患者さんのために何が大切かを常に考えられること、そして一緒に働く仲間を大事にできること、これだけが呼吸器内科のメンバーに求められることです。東海大学の呼吸器内科の良さはいろいろとありますが、このような仲間と働けることが最大の魅力だと信じています。

■教育体制

1.多様な呼吸器疾患を診ることが出来るハイブリッド型の大学病院研修

一般に大学病院の呼吸器内科では、肺癌をはじめとする呼吸器腫瘍と間質性肺炎などの難治性肺疾患が入院患者の大多数を占め、一方で市中病院での呼吸器内科で研修すると肺炎や気管支喘息、COPDなどのcommon disease患者を診ることが多くなります。東海大学病院での呼吸器内科研修ではその両方を診ることが出来るよう、神奈川県央部・西部の呼吸器疾患診療の拠点として難治性肺疾患が集中し、かつ救命救急センターや大規模ICUを具えて急性期疾患を多数扱っている付属病院と、地域に密着した市中病院としての機能を併せ持つ大磯・八王子病院での研修を組み合わせて行います。また、呼吸器内科のトレーニングにおいて外来診療のスキルも欠かすことができません。後期研修2年目からは自分で外来を担当し、喘息・COPD患者の管理などを行ってもらいます。

2.専門医取得のための近道

呼吸器内科の中で腫瘍チームとそれ以外の呼吸器疾患を担当する診療チームがわかれている施設も多くなりましたが、東海大学の呼吸器内科は全呼吸器領域の疾患を担当し、後期研修を受ける先生方は全員、日本呼吸器学会専門医とがん治療認定医の取得をすることになっています。さらに呼吸器内視鏡専門医、アレルギー専門医のいずれか、あるいはその両方を取得できるよう、必要な臨床トレーニングを提供しています。もちろん、大磯・八王子病院での研修期間中も専門医としての研修が継続できます。

3.研究:大学病院ならではの醍醐味

研究は学位を目指す人だけのものではありません。患者さんを通じて学んだことをきちんと形にまとめ、深く考察し、多くの人に認めてもらえるような形で発表することは、臨床医としての技量を高める大事なプロセスです。大学院コースを選択しなかった方にも研究の面白さを実感してもらい、臨床研修と両立しうる研究プログラムを提供します。
大学院コースを選択した方にはさらにチャレンジングなテーマでの研究が可能です。臨床助手コースからの途中変更も歓迎です。国内・国外留学も含めて様々なチャンスが待っていますので、積極的に挑戦してみて下さい。奨学金なども含めて、様々な形でサポートします。

4.キャリア形成:長いスパンでのサポート体制

専門医や学位を取得すれば呼吸器内科医として一人前、とはなりません。3年間の後期研修でも付属病院群での研修を通じて多様な臨床経験を積んでもらいますが、その後さらに3年間程度をかけて、1)市中病院で独り立ちしての実地臨床、2)専門領域をさらに深めるための国内留学、3)大学病院で後輩を指導する立場で自己の臨床・教育スキルをさらに高める、という経験を積んでいただきます。国内留学については、国立病院機構相模原病院(アレルギー)、神奈川県立循環器呼吸器病センター(間質性肺炎)への実績がありますが、その他に腫瘍や感染症、集中治療に興味がある方にもトップレベルの留学先をアレンジします。後期研修修了後の3年間で様々な臨床経験を積めば、もうどこでも自信を持って呼吸器内科専門医として働けるはずです。
可能ならば是非、海外への留学にもチャレンジしてください。ハーバード大学、スタンフォード大学、コーネル大学、ピッツバーグ大学、シンシナティ大学、カリフォルニア州立大学サンディエゴ校(UCSD)、シドニー大学(オーストラリア)、ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)など多くの大学との連携があり、留学が可能です。

■研究体制

1.ガイドラインを読むのではなく、つくる側になろう

臨床医にとっては目の前の患者さんの状態を良くすることが大切で、研究は必ずしも最優先ではありません。しかし、臨床において「なぜ?」と疑問に思う気持ちをなくしてしまえば、そこで臨床医としての進歩も止まってしまいます。疑問を持ち、それに対して仮説をたて、それを検証し、その結果を適切に解釈し、そしてそれを第三者にも納得してもらえる形で発表することは、研究者でない臨床医にとっても重要な責務です。診療ガイドラインを勉強することは当然のことですが、それよりもそのガイドラインの元になるエビデンスを作る側になりましょう。

2.東海大学医学部呼吸器内科の研究スタッフ

東海大学医学部呼吸器内科は臨床系雑誌の最高峰であるNew England Journal of Medicine 誌や免疫学のトップジャーナルであるNature Immunology誌、Journal of Immunology 誌に論文を執筆した経験のあるスタッフが複数加わって研究体制も整い、免疫・アレルギーと間質性肺炎・線維化を重点研究領域としています。平成29年の日本呼吸器学会学術講演会では後期研修医4名を含めて、特別講演1、ミニシンポジウム2、一般演題12の合計15演題を発表しました。

3.2つの主要研究テーマ 〜免疫・アレルギーと線維化〜

免疫・アレルギー領域では平成25年度から厚生労働省、27年度から日本医療研究開発機構(AMED)の補助を受け、全国の専門施設の協力の下でアレルギー性気管支肺真菌症に関する調査研究を始め、初の全国調査や新しい診断基準の提唱など国際的にも注目を集めるプロジェクトが進行しています。間質性肺炎・線維化研究については、東海大学医学部全体で臓器線維症診療センターの設置に向けて取り組んでいるプロジェクト「臓器線維症の病態解明と創薬に向けた基盤技術の確立」の主力メンバーとして、米国ピッツバーグ大学での研究留学から帰国したスタッフを中心に基礎研究と臨床研究の両面から取り組んでいます。さらに平成27年度からはAMEDの感染症研究国際展開戦略プログラムで、次世代シークエンサを用いた迅速感染症診断技術を開発するプロジェクトの中心メンバーとして参画しております。

4.患者さんに優しい肺癌治療を目指して

症例数が多い肺癌領域についてはがん患者さんに優しい治療の開発を目指しています。癌プロフェッショナル養成コースなどを利用してがん薬物療法専門医を取得することも可能ですので、臨床腫瘍学に興味が有る方もぜひご相談下さい。

■将来展望

1.求められている呼吸器内科医

呼吸器内科医は救急医などに次いで、需要に比して数が少ない専門医の第3 位です。これには高齢化にともない肺癌、肺炎、COPDなどの呼吸器疾患で亡くなる患者さん(それぞれ死因の第1位、3位、10位)の数が増えていることに加え、呼吸器内科専門医の数が少ないことが大きく影響しています。神奈川県も例外ではなく、東海大学医学部付属病院の位置する県央・県西部は特に呼吸器内科医が不足しています。それだけにこれからも良い呼吸器内科医の育成が求められる状況は続いていくと思われます。

2.呼吸器内科医と在宅医療

呼吸器内科医の役割に関して最近大きく変化したことの一つが、在宅医療における重要性です。従来、呼吸器内科医は病院勤務が主体で、アレルギーや睡眠医療などの分野を例外として、開業医にはどちらかといえば向かないスペシャリティと考えられていました。しかし、国民医療費の高騰に伴い厚生労働省が在宅医療促進に大きく舵をとり、これからの開業医は自宅での看取りも含めた在宅医療に積極的に関わらなければ生き残ることは難しくなります。その場合に、在宅高齢者で最も多い問題である肺炎などの感染症、がんに対する緩和医療、そして呼吸管理を含めた終末期医療ができる呼吸器内科医が果たす役割は必ずや大きくなります。

3.呼吸器内科医を目指す女性医師の方へ

もう一つ強調しておきたいことに、呼吸器内科における女性医師の役割があります。呼吸器内科は確かに重症の患者さんを診ることも多く、決して楽な診療科ではありません。しかし、女性呼吸器内科医師も確実に増えてきています。実際に当科にも分院を含めて現在5名の女性スタッフが在籍しています。出産・育児という時期にはフルタイムで働くことが難しくなるかもしれませんが、東海大学医学部付属病院では時短勤務制度や院内保育所などの制度が充実しており、女性医師の育児をしながらの復帰を歓迎する雰囲気が診療科・病院全体にありますので、ご安心ください。アレルギーや睡眠医療、禁煙指導など外来主体の診療主体に携わることも可能ですし、緩和医療を含めた肺癌治療において女性医師が果たす役割の大切さはこれから確実に認識されてくると思います。限られた時間しか勤務できなくても、その時間はベストを尽くして患者さんの診療にあたってくれる気持ちがあれば、必ず評価されるはずです。

4.これからの呼吸器内科医の皆さんへ

東海大学医学部/付属病院の呼吸器内科には、患者さんのためにベストを尽くし、そして共に働く仲間が困っていたら自ら率先してサポートしようという気概を持ったスタッフが揃っています。これからさらに高いレベルの呼吸器内科医療を提供できるようになることを目指していますので、同じ志を持つ若い人たちがどんどん加わってくれることを願っています。

東海大学医学部内科学系
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