消化器内科
消化器内科の紹介
東海大学医学部 消化器内科ホームページ
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科の構成
教授/3名 准教授/1名 講師/4名 助教/8名 臨床助手/3名(含2種1名)
出向先・関連病院
東海大学医学部付属八王子病院(教授1名、准教授1名、講師3名、助教3名、臨床助手2名)
東海大学医学部付属東京病院 (教授1名、准教授1名、助教1名)
湘南大磯病院(助教2名)
池上総合病院(助教2名)
海老名総合病院(助教1名)
東名厚木病院
神奈川病院
認定医/専門医、指導医の数(伊勢原)
メインスタッフ
加川 建弘(かがわ たてひろ)教授・診療科長
日本内科学会認定医、総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本肝臓学会専門医・指導医
鈴木 秀和(すずき ひでかず)教授
日本内科学会認定医、総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本肝臓学会肝臓専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医・暫定教育医
日本消化管学会胃腸科専門医・指導医
日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指導医
日本ヘリコバクター学会認定医
松嶋 成志(まつしま まさし)教授
日本内科学会認定医、総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化管学会胃腸科専門医・指導医
日本ヘリコバクター学会認定医
出口 隆造(でぐち りゅうぞう)准教授
日本内科学会認定医、総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化管学会胃腸科専門医・指導医
日本ヘリコバクター学会認定医
藤澤 美亜(ふじさわ みあ)講師
日本内科学会認定医、総合内科専門医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化管学会胃腸科専門医
日本ヘリコバクター学会認定医
荒瀬 吉孝(あらせ よしたか)講師
日本内科学会認定医、総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本肝臓学会専門医・指導医
日本門脈圧亢進症学会技術認定医(内視鏡的治療領域)
鶴谷 康太(つるや こうた)講師
日本内科学会認定医、総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本肝臓学会専門医
川西 彩(かわにし あや)講師
日本内科学会認定医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本膵臓学会認定指導医
診療体制
消化器内科は、食道・胃・小腸・大腸からなる消化管や肝臓、胆膵、胆道系を含む多くの内臓疾患の診療を担当しており、診療・教育体制チームは4チーム体制で行っています。各チームは、スタッフと臨床助手(専攻医)と研修医がユニットを形成し、通常10~15人の患者様を担当しております。また、各スタッフは、それぞれの領域の専門家として、先端的研究や臨床研究を担うと同時に、学生・研修医・専攻医の教育も担当しております。以上の指導体制と地域から信頼を得た豊富な症例数を礎に、当科は、新専門医制度での、基本領域の内科専門医とサブスペシャリティの消化器内科専門医などの取得を目指した充実した研修体制を提供しております。
診療実績
上部消化管內視鏡檢查/10,000件
下部消化管內視鏡檢查/2,500件
内視鏡胃造設術/48件
內視鏡的粘膜下層剥離術/230件
ダブルバルーン内視鏡/20件
カプセル内視鏡検査/60件
肝炎治療/500件
TACE/約100件
RFA/約30件
ERCP/760件
EUS/250件
EUS-FNA/80件
PTBD,PTGBD/60件
ESWL/30件
教育体制
研修は各専門チームに配属することにより効率よく研修効果をあげ、一人一人の力を着実に伸ばし、消化器内科医として一本立ちできる医師を育てることを目標としています。チーム制で診療を行っていますので、必ず指導医やスタッフの医師と一緒にdiscussionを行いながら患者さんの診療に当たります。また、消化器内科は様々な手技がありますが、基本的な手技は指導医とともにまずは助手を務めながら行い、理解度が深まったところで、術者となり修練することになります。消化器内科医として必須の検査・処置については勿論ですが、さらに高度な専門手技の習得にチャレンジする機会も作りたいと考えております。また、内視鏡シミュレーターを使用したトレーニングも可能です。
消化器内科は多くの臓器を含んでおり、それだけ多様な疾患が存在します。それまでの研修によって、個人個人の理解度は異なると考えられますので、自分の苦手な部分を特に研修することや研修期間を延長してすべての専門チームで研修する事などを含め、個別に相談する事も可能です。所属以外のグループについての勉強も、病棟回診、カンファランスや症例検討会で学ぶ機会があります。
また、担当した症例を中心に、日本消化器病学会関東支部例会や日本消化器内視鏡学会関東地方会などで症例報告を行い、論文化するといった教育にも力を入れています。これらの学会では関東地区の初期研修医、専修医セッションが設けられており、当科でも分院からの演題を含め、過去に何回も優秀演題賞を受賞しております。
研究体制
消化器内科では大学院の基礎研究と臨床研究を行っています。大学院の基礎研究は分子生命科学教室、感染症病教室、病理学教室と連携して成体型肝前駆細胞への形質変化、機能性ディスペプシア患者の腸内常在細菌叢の検討、膵神経内分泌微小腺腫の免疫組織学的検討、潰瘍性大腸炎患者における免疫調節マーカーによる予後予測などのテーマに取り組んでいます。
次に臨床研究は、診療において経験した貴重な症例を日本消化器病学会関東支部例会や消化器内視鏡学会関東支部例会などにおいて報告しています。さらには消化管、肝臓、胆・膵グループそれぞれにおいて、後ろ向き~前向き多施設共同研究まで広く行っています。
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膵臓癌早期発見のためのQuenching probe(クエンチングプローベ)を用いたTm解析法にKRAS遺伝子変異測定に関する検討 ~ERCPで得られた十二指腸液、膵液を用いて~
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切除不能悪性中下部胆道狭窄に対するuncovered metallic stentとcovered metallic stent挿入における有用性と安全性に関する 多施設共同前向き無作為比較試験
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悪性肝門部胆管閉塞に対する術前内視鏡的あるいは経皮的胆道ドレナージの安全性と有用性を検討する多施設共同後ろ向き研究
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進行胆道癌を対象としたゲムシタビン+シスプラチン併用療法(GC療法)とゲムシタビン+S-1併用療法(GS療法)の第III相比較試験(JCOG)
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化学療法を施行した進行胆道癌における薬剤感受性予測因子に関する研究(JCOG)局所進行膵癌に対するS-1併用放射線療法における導入化学療法の意義に関するランダム化第II相試験(JCOG)
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切除困難悪性十二指腸狭窄に対する十二指腸ステントの有用性・安全性に関する多施設共同前向き試験
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ゲムシタビン不応切除不能・再発膵癌を対象としたゲムシタビン+S-1併用療法とS-1単剤治療のランダム化第Ⅱ相試験
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切除不能進行膵癌に対する免疫細胞治療併用化学療法の有効性と安全性の評価
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消化管・肝胆膵原発の切除不能・再発神経内分泌癌(NEC)を対象としたエトポシド/シスプラチン(EP)療法とイリノテカン/シスプラチン(IP)療法のランダム化比較試験(JCOG)
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2型糖尿病合併非アルコール性脂肪性肝疾患におけるダパグリフロジンの肝脂肪蓄積量と腸内細菌叢への影響
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多発性肝臓嚢胞の実態調査と発症機序の解明
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肝嚢胞穿刺液からの胆管上皮細胞の純化・培養系の構築と嚢胞形成機序の解明
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糖尿病外来における肝細胞癌発生の実態把握
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利尿剤抵抗性の腹水患者における集学的治療の現状に関する多施設共同研究
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内視鏡的粘膜下層剥離術後潰瘍治癒に除菌療法が与える影響の検討
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ボノプラザンによる逆流性食道炎初期治療の症状に対する有用性と再発抑制に関する検討
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化学療法未治療の高齢者切除不能進行・再発胃癌に対するCapeOX療法の第II相臨床試験など
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鎮静下内視鏡治療における呼吸数連続モニタリングの重要性
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機能性ディスペプシアの胃液リポ多糖/胆汁酸解析の多施設共同研究
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炎症性腸疾患患者における精神症状と腸内細菌叢の関連の研究
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ヒト胃に感染するピロリ菌以外のバクター属菌による感染病態の解明
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ヘリコバクターピロリ菌除菌症例の全国前向き調査
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消化管炎症疾患の病態指標として、非侵襲的血液検査を用いることの臨床的有用性に関する研究
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AI(人工知能)による内視鏡画像自動診断(病変拾い上げ)システムの実証実験
将来展望
当院は大学病院ではありますが、地域の基幹病院として総合診療から消化器救急疾患まで幅広く研修ができることに加え、国内・国外トップクラスの専門的診療の研修も可能であることが当科研修プログラムの魅力であると考えています。以前より、他施設に勤務されている医師や日本消化器病学会のResearch Fellowship Program Awardを受賞されたアジアの医師の専門研修を受け入れております。また、教育機関、研究機関として最先端の診療技術を導入し、その安全な普及に向けて臨床データを解析して、学会に発表しております。当院で、多くの消化器疾患を経験し、適切な医療を安全に患者さんに提供できることはもちろんとして、さらに消化器病の発展のため、国内外に情報を発信できるリーダーとなるための研修も可能であると考えております。
消化器内科の分野では日本消化器病学会、日本肝臓学会、日本消化器内視鏡学会、日本消化管学会などの専門医制度があり、その取得にも配慮されたプログラムとなっております。学会発表も国内外で行い、指導医を取得するようなキャリアデザインが描けるものと思います。
また、当科は、前向きの多施設共同臨床試験実施により有効性の高い標準治療(最も効果的な治療)を確立して、その研究成果を国内外に発信し、がん患者さんの診療の質と治療成績の向上を図ることを目的とする、日本臨床腫瘍研究グループ(Japan Clinical Oncology Group; JCOG)や東京がん化学療法研究会に参加しており、最先端の癌の化学療法の臨床試験に携わることも可能です。