循環器内科 後期研修

◇臨床研修の特徴

東海大学循環器内科の特徴は、まず何といっても心臓カテーテル治療(インターベンション)の充実です。
 伊苅教授赴任以来、最先端のカテーテル治療技術の導入とともに、様々な新しい治療技術の開発の試みも行われています。Ikari カテーテルは、橈骨動脈アプローチの際に用いられる伊苅教授が開発したカテーテルで、世界特許を取得して、広く世界的に使用されており、国内はもとより世界各国から伊苅教授の下へ見学者が訪れています。
血管内超音波等画像解析を用いた臨床研究、細いカテーテルを用いた低侵襲治療、血管分岐部病変に対する新しい治療法(KGT 法)の開発、慢性完全閉塞病変に対するSARA テクニックなど冠動脈インターベンションの領域では、多くの臨床研究、多施設共同研究が行われ、最先端の知見を国内学会はもとより、アメリカ心臓病会議(AHA)、アメリカ心臓病学会(AHA)、国際インターベンション学会(TCT)、ヨーロッパ心臓病学会(ESC)など国際学会で毎年発表しています。当科での後期研修では、このように最先端の臨床に携わることができ、海外学会での発表の機会も与えられています。
 また、頸動脈ステント、ASO などに対する末梢血管治療の分野でも最先端の治療を行っており、血管内科としての研修も出来るようになっています。
経皮的僧帽弁狭窄交連裂開術(PTMC)や心房中隔欠損に対するカテーテル閉鎖術も多数例経験があり、経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)も始まりました。
不整脈の領域でも、神奈川県県央部、西部の基幹施設としての役割から、多彩な症例を経験できます。
多くの後期研修医が一定期間、不整脈グループに所属することにより、電気性理学的検査(EPS)、カテーテルアブレーション、ペースメーカー植え込み、植込型除細動器(ICD)植え込み、心臓再同期療法(CRT)などに携わり、基本的診断手技の習得が可能となっています。また、不整脈分野の臨床研究においても国内有数の実績があり、また、臨床のみならず基礎的な研究でも国際学会での発表等最先端の医療に触れることができます。
血栓止血領域では、世界的権威の後藤教授の指導のもと、基礎的研究、大規模臨床研究にも携わることができ、大学院生でも意欲的に取り組むことで一流雑誌へ論文が掲載され、国際的にも高く評価されています。
 病棟業務は完全チーム制で行われ、講師もしくは経験豊富な医師を各チームのリーダーに配し、日常診療を絶えず教育的に行い、責任の所在も明確にしています。
3-4年間で、教育カリキュラム(後述)の到達目標の達成を明確に目指します。
特殊技能習得希望者には、基本技量を見極めた上、心臓カテーテル治療コース、不整脈アブレーションコースへ進むことも可能です。
各種カンファランス(入院患者、外科合同、カテーテル画像、不整脈、抄読会など)が充実しており、各種学会発表活動を積極的に進めています。症例報告、臨床研究の発表指導、論文作成のバックアップを十分に行います。
マルチスライスCT(64列)、心臓MRI などに最先端の循環器画像診断機器を有し、放射線科専門医との良好な連携により、次世代の臨床研究を行える環境にあります。

◇3-5年目の到達目標

  • 専門医受験に必要な代表的循環器疾患、手技を経験する。
  • 各循環器疾患の病態を理解し、診断と治療を入院および外来で実践する。
  • 循環器疾患に必要な薬剤の知識を理解し、病態に応じて使用できる。
  • 循環器疾患の画像の知識を習得し読影および診断する。
  • 心電図、ホルター心電図を読み、適切な指示が可能になる。
  • 経皮および経食道心臓超音波検査の技術を習得する。
  • 弁膜疾患を含む心不全の病態を理解し、補液管理と薬物治療を実践する。
  • 心臓カテーテル検査の技術を習得する。
  • 経皮的冠動脈形成術・経皮的末梢血管形成術の技術を習得する。
  • 心臓電気生理学的検査の技術を習得する。
  • ペースメーカー植え込みの技術を習得する。
  • 外来化学療法のプロトコールを理解して安全に施行する。
  • 前期研修医ならびに医学部学生の指導をする。
  • 論文の作成(和文、英文)と学会発表(国内、海外)を行う。

◇臨床研修カリキュラム

たすきがけコースⅠ(基幹施設中心型)

1年目(2ヶ月):希望により、虚血チームと不整脈チームを選択する。
  3年目(1年間):希望により、虚血チームと不整脈チームを、9ヶ月・3ヶ月、6ヶ月・6ヶ月、3ヶ月・9ヶ月の
  組み合わせで選択する。

たすきがけコースⅡ(連携施設中心型)

2年目(2-6ヶ月):2ヶ月の場合は希望により、虚血チームと不整脈チームを選択する。
  6ヶ月の場合は、虚血チーム4ヶ月間、不整脈チーム2ヶ月間。希望によりそれぞれの期間は変更する。

◇週間スケジュール

グラフ
東海大学医学部内科学系
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